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種苗法違反容疑で3人逮捕
屋上緑化などに使われる「キリンソウ」という植物を無許可で販売した疑いが強まったとして鳥取県警察本部は神戸市の緑化事業会社の社長ら3人を、品種登録された植物を許可を得ずに販売することなどを禁止した種苗法違反の疑いで逮捕しました。
3人は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、神戸市の緑化事業会社「ブルージー・プロ」の社長、北村公一容疑者(65)と(きたむら・こういち)妻の千代美容疑者(59)、兵庫県洲本市の農場経営、高鍋博容疑者(65)の3人です。
警察の調べによりますと北村社長らはおととし12月、岩美町の会社が品種登録して屋上緑化などに使われている「キリンソウ」という植物、およそ1800株を大阪の高速道路の料金所に設置し300万円あまりの不正な利益を得た疑いが持たれています。
「種苗法」では、品種登録された植物を他人が許可を得ずに栽培したり販売したりすることを禁止しています。
警察が北村社長らが販売した「キリンソウ」を調べたところ、品種登録されているものと同じである疑いが強まったということです。
北村社長ら3人はいずれも容疑を否認しているということです。
警察では販売された「キリンソウ」を3人が不正に栽培していた疑いもあると見て詳しく調べることにしています。
警察によりますと、種苗法違反の疑いで業者などが逮捕されるケースは全国的にあまり例がないということです。
屋上緑化は都市部の企業などを中心に広がっていて経済産業省によりますと、市場規模はおよそ110億円に上ると推計さています。
容疑者が逮捕されたことについて被害を受けた岩美町の会社の藤田道明社長はNHKのインタビューに答え、「キリンソウは10年以上かけて開発し、やっと苦労が報われると思っていた矢先に不正に販売されるようになり、経営が非常に厳しかったので今はほっとしている」と話しました。
その上で、藤田社長は「今回の事件で、知的財産権が保護されたことは開発者にとっても大きなプラスになるのではないか」と話していました。
藤田社長が開発した「キリンソウ」は冬でも緑を保てる品種として屋上緑化などの工事で人気を集めているということです。
01月25日 19時25分